出生前診断とは、血液や超音波を利用して赤ちゃんの染色体や形態に異常がないかを調べられる検査です。
高齢出産であることや、定期検診で異常が見られたことを理由で受ける方が多く、気軽に受けられることから注目を集めています。
実際に、出生前診断の一つであるNIPTを受けた10万人のうち、約50人に1人である1.8%が陽性診断を受けているとのデータ※も発表されており、事前に赤ちゃんの健康を知っておきたい方の選択肢といえます。
そこで気になるのは、出生前診断の費用ですよね。
結論、出生前診断の費用は検査方法の種類によりますが、相場は15万円~30万円程度となります。
この記事では、実際に出生前診断を受けた妊婦の方26名に対するアンケート調査や、出生前診断が受けられるクリニック10院の相場調査、最新の制度情報をもとに、出生前診断の費用を解説します。

費用だけでなく、検査の種類別のメリット・デメリットを理解し、納得のいく選択をしましょう!


【所属学会】日本形成外科学会、創傷外科学会、日本美容外科学会JSAPS正会員
監修者は本記事で紹介するクリニックの選定には関与しておりません。当サイトの記事はコンテンツ制作ポリシー・広告掲載ポリシーに基づき制作しています。また、ランキンの作成には出生前診断の利用者実態アンケート調査(2025年〜-ピルクリニック編集部)を参考にしています。
※出典:NIPTを受けた10万人の妊婦さんの追跡調査 -出生前診断検査認証制度等運営委員会
出生前診断とは?検査の種類を解説
出生前診断は、赤ちゃんに染色体や形態の異常がないかを妊娠中に調べる検査です。
出生前診断には、非確定検査と確定検査の2種類があり、通常は非確定検査をした後に陽性だった場合に確定検査を行います。
この章では、非確定検査と確定検査に分けてそれぞれの検査内容や種類を解説します。
出生前診断は非確定検査と確定検査に分かれる
出生前診断には大きく分けて「非確定検査」と「確定検査」の2種類があります。
分類 | 検査の種類 | 費用相場 | 特徴 | 検査のリスク |
---|---|---|---|---|
非確定検査 | 胎児ドック 母体血清マーカー NIPT | 1万〜20万円 | 採血・超音波などでスクリーニング 体への負担が少ない | 流産リスクはほぼなし |
確定検査 | 羊水検査 絨毛検査 | 10万〜15万円 | 染色体や遺伝子を直接調べる 診断確定が可能 | 約0.1〜0.3%で流産の可能性 |


非確定検査は、採血や超音波などの身体的負担が少ない方法で、染色体異常の可能性を調べるリスク評価、スクリーニング検査(症状が出る前の検査)が目的です。
一方、確定検査は羊水検査や絨毛検査といった侵襲的検査で、染色体異常の有無を正確に診断できます。
非確定検査で陽性が出た場合に、確定検査を行うのが一般的な流れです。



どちらの検査を受けるかは、検査の目的とリスクを踏まえて慎重に選びましょう。
出生前診断の非確定検査の内容と費用相場


出生前診断で最初に行う、非確定検査の種類と費用の相場は以下の通りです。
検査名 | 費用相場 | 検査内容※ | 精度(感度・特異度) |
---|---|---|---|
母体血清マーカー | 約1万〜3万円 | 妊娠 15週~20週 母体血液検査 超音波検査と併用が一般的 妊婦の血液中のホルモンやタンパク質を分析 | 約80%前後 ※種類による |
NIPT ※新型出生前診断 | 約10万〜20万円 | 妊娠9~10週以降 母体血液検査 母体血中の胎児DNAを解析 21・18・13トリソミーを検出 | 感度99%以上 特異度99%以上 |
胎児ドック ※胎児精密超音 波検査 | 約2万〜5万円 | 妊娠11週頃以降 超音波検査 血清マーカーと併用が一般的 胎児の首のむくみ・心臓・臓器の形などを詳しく観察 | 50〜70% ※ダウン症の早期徴候など |
代表的なのは、超音波検査による「胎児ドック」、妊婦の血液から胎児の染色体異常リスクを調べる「母体血清マーカー検査」、そして高精度な「NIPT(新型出生前診断)」です。
NIPTはダウン症などの染色体異常を高い精度で検出でき、妊娠10週以降に受けられます。



非確定検査は身体的負担が少ない反面、診断確定には至らない点を理解しておきましょう。
※出典:NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会報告書-厚生労働省より
出生前診断の確定検査の内容と費用相場


確定検査では、赤ちゃんの染色体や遺伝子の状態を直接調べるため、確実な診断が可能です。
代表的な検査は「羊水検査」と「絨毛検査」で、それぞれ妊娠15週〜、妊娠11週〜実施されます。
検査名 | 費用相場 | 検査内容 | 精度 | 流産発生率※ |
---|---|---|---|---|
羊水検査 | 約10万〜15万円 | 妊娠15週以降 羊水中の胎児細胞を採取 染色体や遺伝子の異常を調べる | ほぼ100% | 約0.3〜0.5% |
絨毛検査 | 約10万〜15万円 | 妊娠11週〜14週 胎盤の一部(絨毛)を採取 染色体異常を調べる | ほぼ100% | 約0.1% |
検査には細い針を使用して子宮内から羊水や胎盤の一部を採取する必要があり、流産リスク(0.1〜0.3%程度)を伴います。
費用は自費診療が基本で、10万〜15万円が相場です。



高精度な検査ですが、リスクと費用を考慮したうえで、医師と十分に相談してから選択することが大切です。
※出典:NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会報告書-厚生労働省より
出生前診断の種類別!費用と検査の特徴を解説


出生前診断にはさまざまな種類があり、それぞれの検査で費用や特徴、精度、受けられる時期が大きく異なります。
どの検査を選ぶかは、赤ちゃんの健康状態をどの程度詳しく知りたいか、費用面やリスクに対する考え方によって変わってきます。
納得して選べるよう、各検査の内容を比較して理解しておくことが大切です。
結論、出生前診断の種類は以下の通りです。
胎児ドック(胎児精密超音波検査)


胎児ドックは、通常の妊婦健診よりも詳しく赤ちゃんの形態異常を調べる超音波検査です。
母胎血清マーカーと併用して行うことが多く、膣内から、もしくはお腹の上から超音波を当てます。
妊娠11週頃に行われる初期検査と、妊娠20週前後の中期検査があり、赤ちゃんの心臓や脳、内臓の発育に異常がないかを専門医が確認します。
痛みやリスクがない点が大きなメリットです。費用相場は1回あたり約2万〜5万円程度と手の届きやすい価格です。
特に高齢出産や過去に異常があった方に推奨されますが、どの妊婦さんにも受ける価値のある検査です。



他の検査と併用で行う場合があり、例えば母胎血清マーカーなどの検査で、陽性所見がみられた際に実施します。
母体血清マーカー


母体血清マーカー検査は、妊婦の血液から特定のホルモンやタンパク質を測定し、胎児の染色体異常の可能性を統計的に算出する方法です。
主に妊娠15〜20週に行われ、ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、神経管閉鎖障害などのリスクを判定できます。
費用は1万〜3万円と比較的安価で、身体的負担が少ない点がメリットです。
ただし精度はNIPTより劣り、偽陽性が出ることもあるため、結果はあくまで「確率」として受け止める必要があります。



妊娠初期(妊娠15週未満)では、胎児ドックと併せて行う場合が多い検査です。
NIPT(新型出生前診断)


NIPTは、妊婦の血液中に含まれる胎児由来のDNAを分析することで、染色体異常の可能性を高い精度で調べる非確定検査です。
対象となる主な異常はダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)で、感度・特異度は99%以上と非常に高いのが特徴です。
妊娠10週以降から受けられ、身体的なリスクもありません。
費用相場は10万〜20万円で、検査を受ける際には認可施設と無認可施設の違いにも注意が必要です。



胎児の染色体疾患の70%を占める疾患を検査できます。特にダウン症候群の陰性的中率は99%を超える精度の高い検査です。
高い陰性的中率を持つNIPTですが、胎児の染色体疾患のうち30%の疾患は検査対象外な点は注意すべき点です。
また、20歳未満の若年妊婦の陽性的中率は、胎児異常・先天異常の確率が低いため、陽性的中率も下がる傾向にあります。
羊水検査


羊水検査は、妊娠15週以降に実施される確定検査で、胎児の染色体や遺伝子を直接調べる方法です。
超音波で位置を確認しながら、お腹に細い針を刺して羊水を採取します。
検査結果の精度は非常に高く、染色体異常を正確に判定できます。
費用相場は約10万〜15万円程度で、基本的に保険適用外で自費となります。
稀に感染や出血、流産(約0.3〜0.5%)などのリスクがあるため、医師の説明を十分に受けたうえで判断することが求められます。



胎児の染色体異常、構造異常、遺伝子異常、子宮内感染等が高い陽性的中率で検査ができます。
絨毛検査


絨毛検査は、妊娠11〜14週頃に行われる確定検査の一つで、胎盤の一部(絨毛)を採取し、染色体異常や遺伝子疾患を診断します。
検査方法は経腹または経腟で子宮に穿刺(せんし)を行い、羊水検査よりも早期に診断できるのがメリットです。
費用は10万〜15万円ほどで、施設によって差があります。また、絨毛検査は受けられる施設が限られており、クリニック選びが重要です。
リスクは羊水検査よりやや低く、流産の確率は0.1%程度とされています。
妊娠初期に診断を確定させたい場合に選ばれることが多い検査です。



染色体モザイクが認められた場合には、羊水検査を行うこともあります。
出生前診断で保険適用・医療費控除・補助金はある?
出生前診断を考える上で、気になるのが「費用がどれだけ自己負担になるのか」という点ですよね。
実は、出生前診断の多くは自費診療となっており、健康保険や公的な補助制度の対象にはなっていません。
ただし、ごく限られた条件下で医療費控除が適用されることや、クリニックによっては費用の一部を負担してくれる制度もあります。
ここでは、出生前診断の、保険や補助金の制度については以下の通りです。
出生前診断は原則、保険適用外で医療費控除も使えない
出生前診断は、母体や胎児の状態を調べる検査ですが、基本的には「任意の選択による検査」とみなされるため、原則として健康保険の適用外となります。
また、医療費控除についても、予防目的の自費診療に分類されるため、通常は対象外です。
ただし、例外があります。NIPTや超音波検査などで異常が疑われ、羊水検査で先天的な疾患が確定し、やむを得ず人工妊娠中絶を選択した場合、その検査費用と中絶費用をあわせて医療費控除の対象となる可能性があります。



控除を受けるには、診断書や領収書が必要になるため、かかりつけの医師に事前に確認しておきましょう。
出生前診断で使える補助金はない
2025年時点では、国や自治体による「出生前診断に対する公的な補助金制度」は基本的に存在しません。
NIPTや胎児ドックなどの非確定検査も、羊水検査や絨毛検査といった確定検査も、原則はすべて自費診療での対応となっています。
一部の自治体が「高齢妊婦に対する健康診査の補助」などを独自に設けているケースもありますが、それが出生前診断そのものの費用に充てられることはほとんどありません。



補助金の対象になるかどうかを知るには、お住まいの自治体に直接確認するのが確実です。
NIPTなら一部クリニックで羊水検査の費用を負担してもらえる場合がある
NIPTを提供している一部のクリニックでは、「陽性反応が出た場合、確定検査としての羊水検査の費用をクリニック側が全額または一部負担する」というサポート制度を導入していることがあります。
これは、NIPTが非確定検査であるため、陽性結果を受けて確定診断に進む際の経済的負担を軽減する目的です。
負担される費用の上限や条件はクリニックによって異なりますが、制度の有無は事前に確認しておくと安心です。
こうした費用サポートの存在も、NIPTを選ぶ際の大きな判断材料になります。



この記事では、確定検査の負担制度の有無も含めて『NIPTのおすすめクリニック』を紹介していますので参考にしてください!
出生前診断の検査の流れを解説!準備するものはある?
「出生前診断って、実際にはどんな流れで進むの?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
初めての検査は不安も大きいものです。



ここでは、出生前診断の一般的な流れと、準備すべきものについてわかりやすくご紹介します。
結論、出生前診断の検査の流れは以下のとおりです。
- WEB予約をする
- 遺伝子カウンセリングを受けて検査内容を決める
- 採血や超音波検査を受ける
- 検査結果を受け取る
- 陽性だった場合は確定検査を受ける
WEB予約をする


多くの医療機関では、出生前診断の予約をインターネットからも受け付けています。
予約時には、妊娠週数・出産予定日・通院中の産婦人科情報を入力することもあるので、母子手帳や妊婦健診の資料を手元に用意しておくとスムーズです。
人気のあるクリニックでは早めの予約が必要な場合もあるため、検査を希望する妊娠10週前後には候補のクリニックを絞り、比較検討しておくことをおすすめします。



また、WEB予約の際にはキャンセルポリシーや検査費用についてもあわせて確認しておくと安心ですよ。
遺伝子カウンセリングを受けて検査内容を決める
クリニックによっては、検査の前に「遺伝カウンセリング」が実施されます。
遺伝子カウンセリングとは、遺伝子や遺伝にまつわる疾患や可能性について正しい知識を得ることで、自身の意思に基づいて行動ができるように支援する医療行為を指します。
ここでは、医師や専門のカウンセラーが遺伝子疾患の種類や症状、遺伝の可能性、治療法などを科学的根拠に基づいた医学情報を教えてもらうことができます。
妊婦さんやご家族が検査の意義を理解し、納得して受けることがとても重要とされているからです。
とくにNIPTなどの遺伝子関連検査は、結果が人生の大きな選択につながる可能性があるため、専門家とじっくり話す時間を確保しておきましょう。



遺伝子カウンセリングは、認可のあるクリニックで実施されます。希望する方は認可のあるクリニックで受診をしましょう。
採血や超音波検査を受ける
検査内容が決まったら、実際の検査に進みます。
NIPTや母体血清マーカーなどの非確定検査では、採血のみで完了することがほとんどです。
胎児ドックでは、専門医による高精度の超音波検査が行われ、赤ちゃんの心臓や脳、内臓の状態を詳細に観察します。
いずれも身体的な負担は少なく、所要時間はおよそ30〜60分程度です。
採血前には食事制限などは通常ありませんが、当日は母子手帳や保険証、紹介状などを持参する必要があります。



事前にクリニックからの案内を確認しておきましょう。
検査結果を受け取る
検査後、結果が出るまでには数日から1~2週間程度かかるのが一般的です。
- NIPT:1~2週間程度
- 母胎血清マーカー:1週間~10日
- 胎児ドック※:当日中
- 羊水検査:2週間以上
※母胎血清マーカーと組み合わせる検査(コンバインド検査)の場合は7~10日程度かかる
クリニックによっては、郵送・電話・WEBポータルなど、結果の通知方法が異なります。
NIPTや母体血清マーカーなどで陰性(異常の可能性が低い)という結果が出た場合は、基本的に経過観察となりますが、陽性の場合は次のステップとして「確定検査」が提案されることになります。
検査結果を受け取る際には、医師から再度カウンセリングを受け、必要に応じて次の対応について話し合うことになります。



非確定検査で陰性だった場合には、出生前診断はこれで終わりです。
陽性だった場合は確定検査を受ける
非確定検査で陽性と判定された場合、診断を確定させるために「羊水検査」や「絨毛検査」といった確定検査を受けるかどうかの選択を迫られます。
確定検査はリスクがあるため、必ず医師と相談したうえで意思決定を行います。
費用や流産リスク、検査結果が出るまでの日数(通常は2〜3週間)など、事前に十分な説明を受けて納得してから進めましょう。
また、陽性という結果をどう受け止めるか、パートナーや家族との話し合いも非常に大切なステップとなります。



不安な時は、遺伝カウンセラーや心理士に相談するのもおすすめです。
費用を抑えて出生前診断をするならNIPTがおすすめ
「出生前診断を受けたいけれど、できれば費用は抑えたい…」そんな妊婦さんに注目されているのNIPT(新型出生前診断)です。
NIPTは母体からの採血だけで済み、身体的なリスクも少なく、高い精度でダウン症などの染色体異常を調べられる検査です。
一方、同じ「血液検査」である母体血清マーカー検査とどう違うの?と迷う方も多いのではないでしょうか。
以下の表で、両者の違いをわかりやすくまとめました。
比較項目 | NIPT(新型出生前診断) | 母体血清マーカー検査 |
---|---|---|
検査方法 | 採血 母体の血中DNAを解析 | 採血 血中ホルモン・タンパク質を測定 |
実施可能な時期 | 妊娠10週以降 | 妊娠15〜18週頃 |
対象となる異常 | 21・18・13トリソミーなど | 21・18トリソミーなど(限定的) |
精度(感度・特異度) | 感度・特異度ともに99%以上 | 精度80〜85%前後 偽陽性の可能性あり |
費用相場 | 約10万〜20万円(施設により異なる) | 約1万〜3万円 |
結果が出るまで | 約1週間〜10日 | 約1週間〜2週間 |
身体的負担 | なし(採血のみ) | なし(採血のみ) |
その他の特徴 | 一部クリニックで羊水検査費用サポートあり | 精度は劣るが費用が抑えられる |
費用面では母体血清マーカーがNIPTの10分の1程度なので手頃ですが、精度や検査時期を考えると、妊娠初期からより正確な情報を得たい方にはNIPTがピッタリです。



母胎血清マーカーは、それだけでは不十分で胎児ドックと合わせた検査をされることが一般的です。(コンバインド検査)
その結果、費用がNIPTと変わらないといったことも少なくないので、検査を簡潔に・安く・正確に終わらせたい方にもNIPTがおすすめです。
検査費用・検査内容が充実しているおすすめNIPTクリニック6選
クリニック | 検査費用(税込) | 検査内容 | 13,18,21トリソミー | 性染色体 | 全染色体 | 微小欠失 | オプション | 認可の有無 | 確定検査保証 | 遺伝子カウンセリング | 検査結果が出るまでの日程 | 検査可能週数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
NIPT平石クリニック | 198,000円 | 13,18,21番検査 性染色体検査 性別判定 | ◯ | ◯ | × | × | 特になし | 無認可 | 全額負担 | あり | 最短2日 ※採血を行った医院や時間帯によって変動 | 6週〜 |
青山ラジュボークリニック | 132,000円 | 13,18,21番検査 性染色体検査 | ◯ | ◯ | × | × | 特になし | 無認可 | 全額負担 | 不明 | 最短2日 ※追加料金はかかりません ※検査を行った地域や時間、検査プランによって変動 | 6週〜 |
DNA先端医療株式会社 | 198,000円 | 13,18,21番検査 性染色体検査 性別判断 | ◯ | ◯ | × | × | 特になし | 無認可 | 全額負担 | あり | 最短2日 ※採血日を0日とし、翌日を1日目と数えて最短 | 9週〜 |
ミネルバクリニック | 176,000円 | 13,18,21番検査 性染色体検査 | ◯ | ◯ | × | × | 性染色体検査 ※無料オプション | 無認可 | 全額負担 | あり | 1週間から10日 | 6週〜 |
ヒロクリニック | 142,780円 | 13,18,21番検査 性染色体 | ◯ | ◯ | × | × | 特になし | 認可 | 最大20万 | あり | 通常8日以内 ※特急便なら最短2日 | 6週〜 |
MYメディカルクリニック | 198,000円 | 13,18,21番検査 | ◯ | × | × | × | 特になし | 無認可 | なし | 不明 | 通常2週間以内 | 10週~ |
結論、費用が安い出生前診断を検討している方におすすめのクリニックは以下の通りです。
NIPT平石クリニックは遺伝子カウンセリング・確定検査全額負担


対応地域 | 審査結果 | 費用(税込) |
---|---|---|
全国 | 最短2日 | 198,000円 |
確定検査 | 遺伝子C | 検査時期 |
全額負担 | あり | 6週目以降 |
NIPT平石クリニックは、6年間連続で顧客満足度95%※を獲得している優良NIPTクリニックです。
土日祝も検査が可能で、最短2日で結果が届くため、検査タイミングギリギリの方でも柔軟に対応をしてもらえる点が魅力です。
また、早期NITP(妊娠6週目ごろ)は1回分の費用で、2回受けることができるため、精度の高い検査をお得に受けることができます。
遺伝子カウンセラーへの相談も無料で受けることができ、精度の高い検査と手厚いサポートが魅力です。
初めてのNIPTの方や、なるべく費用を抑えて精度の高いNIPTを受けたいという方にもおすすめです。



NIPT平石クリニックの早期NIPTは6週目ごろに検査を受けたあと、9週目以降に2回目の検査を無料で受けることができます。
※日本マーケティングリサーチ機構調べ。(調査概要:2019年,2020年,2021年,2022年,2023年,2024年1-7月・新型出生前診断サービスに対する顧客満足度調査)
検査名 | 検査費用(税込) | 検査内容 | 13,18,21トリソミー | 性染色体 | 全染色体 | 微小欠失 |
---|---|---|---|---|---|---|
基本検査 | ¥198,000 | 13,18,21トリソミー検査 性染色体検査 性別判定 | ◯ | ◯ | × | × |
全染色体検査 | ¥231,000 | 1番~22番トリソミー検査 性染色体検査 性別判定 | ◯ | ◯ | ◯ | × |
微小欠失検査 | ¥253,000 | 1番~22番トリソミー検査 性染色体検査 微小欠失検査 ・1p36欠失症候群 ・4p欠失症候群 ・5p欠失症候群 ・プラダー・ウィリ症候群 ・アンジェルマン症候群 ・22q11.2欠失症候群 性別判定 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
対応地域
北海道・東北
- 北海道
- 青森
- 宮城
- 秋田
- 山形
- 福島
関東
- 東京
- 神奈川
- 埼玉
- 千葉
- 茨城
- 群馬
- 栃木
中部
- 愛知
- 静岡
- 新潟
- 長野
- 福井
- 岐阜
- 富山
- 石川
近畿・関西
- 大阪
- 京都
- 兵庫
- 滋賀青山ラジュボークリニックは費用をできるだけ抑えたい方におすすめ
対応地域 審査結果 費用(税込) 全国 最短2日 132,000円 確定検査 遺伝子C 検査時期 全額負担 要問い合わせ 6週目以降 青山ラジュボークリニックは、全国で10院展開しているNIPTクリニックです。
関東では、東京・横浜・埼玉・千葉、関西では愛知・大阪、そのほか、北海道・岡山・福岡・沖縄の合計10院を展開しています。
検査費用は、遺伝子疾患で6割を占める、13.18.21トリソミー検査と性別診断の基礎診断で132,000円(税込)とお得な価格で、費用面が気になる方におすすめです。
遺伝子カウンセリングの有無は公式サイトに情報がないため、各院に問い合わせが必要です。
ピルクリニック編集部費用の安さにこだわりたい方におすすめと言えます。
スクロールできます検査名 検査費用(税込) 検査内容 13,18,21トリソミー 性染色体 全染色体 微小欠失 ベーシックプラン ¥132,000 13.18.21トリソミー検査
性染色体検査◯ ◯ × × アドバンスプラン ¥165,000 13.18.21トリソミー検査
性染色体検査
全染色体検査
・1~22番トリソミー検査◯ ◯ ◯ × フルセットプラン ¥187,000 13.18.21トリソミー検査
性染色体検査
全染色体検査
・1~22番トリソミー検査
微小欠失検査◯ ◯ ◯ ◯ 青山ラジュボークリニックのNIPT詳細 対応地域
北海道・東北
- 北海道
関東
- 東京
- 神奈川
- 埼玉
- 千葉
中部
- 愛知
近畿・関西
- 大阪
中国・四国
- 岡山
九州・沖縄
- 福岡
- 沖縄
DNA先端医療株式会社は全国展開が魅力のNIPT専門クリニック
対応地域 審査結果 費用(税込) 全国 最短2日 198,000円 確定検査 遺伝子C 検査時期 全額負担 あり 9週目以降 DNA先端医療株式会社は、全国に展開する大手NIPT専門クリニックです。
DNA先端医療株式会社のNIPT検査が受けられる提携院では、NIPT専門研修を受け合格しており、徹底した教育を行なっている品質の高い検査が魅力です。
当日検査も可能で、駆け込みで検査を受けたい場合にも柔軟なフォローアップ体制も特徴といえます。
遺伝子カウンセラーとは無料の電話相談窓口があり、どのタイミングでも疑問に思ったことを相談ができ安心できる環境です。
品質の高さや、フォローの手厚さを重視する方におすすめといえます。
ピルクリニック編集部検体の郵送から、検査結果まで厳しい基準で管理されており、臨床試験技師も在籍している厳格さが魅力です。
スクロールできます検査名 検査費用(税込) 検査内容 13,18,21トリソミー 性染色体 全染色体 微小欠失 A検査 ¥198,000 13,18,21番検査
性染色体検査
性別判断◯ ◯ × × B検査 ¥231,000 1~22番トリソミー検査
性染色体検査
性別判断◯ ◯ ◯ × C検査 ¥253,000 1~22番トリソミー検査
性染色体検査
微小欠失検査
性別判断◯ ◯ ◯ ◯ DNA先端医療株式会社のNIPT詳細 対応地域
北海道・東北
- 北海道
- 青森
- 宮城
- 秋田
- 山形
- 福島
関東
- 東京
- 神奈川
- 埼玉
- 千葉
- 茨城
- 群馬
- 栃木
中部
- 新潟
- 富山
- 石川
- 福井
- 長野
- 岐阜
- 静岡
- 愛知
近畿・関西
- 大阪
- 京都
- 兵庫
- 滋賀
- 和歌山
- 三重
中国・四国
- 岡山
- 広島
- 山口
- 愛媛
- 高知
九州・沖縄
- 福岡
- 佐賀
- 長崎
- 熊本
- 大分
- 宮崎
- 鹿児島
- 沖縄
ミネルバクリニックはオンライン診療に対応しているNIPTクリニック
対応地域 審査結果 費用(税込) 全国 7日〜10日 198,000円 確定検査 遺伝子C 検査時期 全額負担 あり 6週目 ミネルバクリニックは、全国どこからでも検査を受けられるオンライン診療に対応しているNIPTクリニックです。
無料カウンセリングは、女性の遺伝子専門医が担当してくれるため、納得がいくまで話を聞いた上でプランを決めることができます。
つわりがひどい場合や、体調がすぐれない場合はオンラインで診察を受けることができ、近隣の機関で採血ののち、結果を受けることができます。
プランを決めた後も、別途無料の遺伝子カウンセリングがあり、充実したフォローが魅力です。
NIPTの判定には臨床試験にも使用される医療用の判定機器を用いており、専門家が判定するため、高精度な検査が特徴といえます。
オンラインで精度の高いNIPTを受けたい方におすすめです。
ピルクリニック編集部土日診療もでき、オプションも多いため、選択肢の多いクリニックです。
スクロールできます検査名 検査費用(税込) 検査内容 13,18,21トリソミー 性染色体 全染色体 微小欠失 ライトNIPT ¥176,000 染色体検査
遺伝カウンセリング
性染色体検査◯ ◯ × × スタンダードNIPT ¥198,000 染色体検査
遺伝カウンセリング
性染色体検査
微小欠失4種類◯ ◯ × ◯ プレミアムNIPT ¥275,000 染色体検査
遺伝カウンセリング
性染色体検査
微小欠失8種類
全染色体のトリソミー
異数性
部分欠失
部分重複◯ ◯ ◯ ◯ 【オプション】
デノボ¥176,000 2番目に発症確率の高い疾患を含む44疾患のリスクを検査 【オプション】
100プラス¥121,000 劣性疾患
健康な親から、病気の遺伝子が子へ引き継がれ引き起こる疾患
自閉症
身体障害
精神疾患
発達障害ミネルバクリニックのNIPT詳細 対応地域
関東
- 東京
ヒロクリニックは検査対応疾患が幅広い認証クリニック
対応地域 審査結果 費用(税込) 全国 8日以内 98,780円 確定検査 遺伝子C 検査時期 最大20万 あり 6週目 ヒロクリニックは、全288種類の遺伝子疾患が検査でき、検査対応疾患が幅広い認証のあるクリニックです。
認証があるクリニックの中でも、年齢制限をしておらず、赤ちゃんの心音が確認できれば誰でも受診が可能な点が特徴といえます。
検査は国内で行なっているため、特に東京駅前の支院では最短翌日に結果を受け取ることができます。
また、オリジナル検査結果を採用しており、陽性スコアに合わせて、陽性的中率も算出ができ、数字でより安心したい方にも向いています。
プランは全14個を揃えており、ライトに検査したい方から、細かい内容をできるだけ多く検査したい方まで対応可能です。
検査内容の種類の多さにこだわりたい方や、精度にこだわりたい方におすすめです。
ピルクリニック編集部検査精度や検査手順が世界基準のCAP認証も取得しており、国内2例の品質の高さが魅力です。
スクロールできます検査名 検査費用(税込) 検査内容 13,18,21トリソミー 性染色体 全染色体 微小欠失 プレミアムプラン
FM¥307,780 1番~22番染色体
性染色体
全常染色体全領域部分欠失・重複疾患
微小欠失症候群(1p36、4p16.3、17p11.2、22q11.2)◯ ◯ ◯ ◯ プレミアムプランGM ¥239,800 13・18・21番染色体
性染色体
全常染色体全領域部分欠失・重複疾患
微小欠失症候群(1p36、4p16.3、17p11.2、22q11.2)◯ ◯ × ◯ プレミアムプランBM ¥241,780 1番~22番染色体
性染色体
微小欠失症候群(1p36、4p16.3、17p11.2、22q11.2)◯ ◯ ◯ ◯ プレミアムプランAM ¥208,780 13・18・21番染色体
性染色体
微小欠失症候群(1p36、4p16.3、17p11.2、22q11.2)◯ ◯ × ◯ プレミアムプランOm ¥142,780 13・18・21番染色体
微小欠失症候群(22q11.2)◯ × × ◯ プレミアムプランHm ¥98,780 21番染色体
微小欠失症候群(22q11.2)△ × × ◯ プレミアムプランOms ¥175,780 13・18・21番染色体
性染色体
微小欠失症候群(22q11.2)◯ ◯ × ◯ プレミアムプランHms ¥119,680 21番染色体
性染色体
微小欠失症候群(22q11.2)△ ◯ × ◯ ベーシックプランF ¥230,780 1番~22番染色体
性染色体
全常染色体全領域部分欠失・重複疾患◯ ◯ ◯ × ベーシックプランG ¥186,780 13・18・21番染色体
性染色体
全常染色体全領域部分欠失・重複疾患◯ ◯ × × ベーシックプランB ¥164,780 1番~22番染色体
性染色体◯ ◯ ◯ × ベーシックプランA ¥142,780 13・18・21番染色体
性染色体◯ ◯ × × ベーシックプランO ¥109,780 13・18・21番染色体 ◯ × × × ベーシックプランH ¥64,680 21番染色体 △ × × × 【オプション】 ¥165,000 116種の微小欠失、重複症候群検査 【オプション】 ¥165,000 228種の劣勢遺伝子検査 【オプション】 ¥220,000 自閉症スペクトラム障害(ASD)遺伝子検査 ヒロクリニックのNIPT詳細 対応地域
北海道・東北
- 北海道
- 青森
- 宮城
- 岩手
- 秋田
- 山形
- 福島
関東
- 東京
- 神奈川
- 埼玉
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- 群馬
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中部
- 愛知
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- 山梨
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近畿・関西
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中国・四国
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九州・沖縄
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- 大分
- 宮崎
- 鹿児島
MYメディカルクリニックは首都圏でアクセスの良さが魅力
対応地域 審査結果 費用(税込) 東京・横浜 2週間以内 198,000円 確定検査 遺伝子C 検査時期 なし 要問い合わせ 10週目以降 MYメディカルクリニックは、渋谷・大手町・横浜みなとみらいの首都圏に3院展開するNIPTクリニックです。
各院首都圏に位置し、駅からのアクセスも良好な点が魅力です。
一方で、陽性が出た場合の確定検査の保証はなく、提携医療機関への紹介状を出してもらえるのみである点に注意が必要です。
また、基本検査は13,18,21番検査のみとなっており、性別判定や性染色体異常も調べたい場合は対応範囲外のため、プランの選択は注意をしましょう。
特に、費用よりもクリニックへの通院のしやすさやアクセスを重視する方におすすめです。
ピルクリニック編集部土日祝は休診日です。平日に通える方に向いています。
スクロールできます検査名 検査費用(税込) 検査内容 13,18,21トリソミー 性染色体 全染色体 微小欠失 基本検査
(Aプラン)¥198,000 13,18,21番検査 ◯ × × × 基本検査
+性染色体検査
(Bプラン)¥231,000 13,18,21番検査
性染色体異常
性別判定◯ ◯ × × 全染色体検査
(Cプラン)¥264,000 1~22番トリソミー検査
性染色体検査
微小欠失検査
性別判定◯ ◯ ◯ ◯ MYメディカルクリニックのNIPT詳細 対応地域
関東
- 東京
- 神奈川
出生前診断を安く抑えるコツ3選
出生前診断は安心を得るための大切な検査ですが、「できるだけ費用は抑えたい…」と考える妊婦さんも多いですよね。
実際、NIPTや確定検査などは保険適用外の自費診療のため、全体で数万円〜十数万円かかることもあります。
でも、ちょっとした工夫や選び方次第で、トータルの負担を軽減できます。
結論、出生前診断を安く抑えるポイントは以下のとおりです。
出生前診断を安く抑えるコツ3選- 確定検査が無料のNIPTから始める
- 医療ローンを利用すると一回の支払い額を抑えられる
- 医師に相談の上で確定検査のみ受ける
確定検査が無料のNIPTから始める
NIPTを受けるなら、「陽性だった場合に確定検査が無料になるクリニック」を選ぶことが、費用面での最大の節約ポイントです。
通常、羊水検査などの確定検査は10万〜15万円ほどかかりますが、NIPTの陽性結果を受けて羊水検査を受ける場合、提携の医療機関で無料または一部負担してくれる制度があるクリニックも存在します。
検査精度が高く、かつ次のステップにもスムーズに進める体制が整っているクリニックを選べば、将来的な追加費用の不安を減らせます。
ピルクリニック編集部事前に「確定検査サポート制度」の有無を必ずチェックしておきましょう。
医療ローンを利用すると一回の支払い額を抑えられる
どうしてもNIPTや確定検査を受けたいけれど、いままとまったお金を出すのが難しい…という方には、医療ローンの利用も選択肢になります。
多くのクリニックでは、提携ローン会社による分割払い制度を導入しており、月々3,000円〜5,000円ほどから無理なく返済できるプランもあります。
利息や条件はクリニックやローン会社によって異なるので、契約内容はよく確認する必要がありますが、「高額だからあきらめる」のではなく、柔軟な支払い方法を検討することで、納得のいく選択がしやすくなります。
ピルクリニック編集部月々の支払いは無理のない額から始めることができ、一括で用意することが難しいという方でも検査のハードルが下がります。
医師に相談の上で確定検査のみ受ける
費用を抑えつつ、必要な情報だけをしっかり知りたいという方は、医師とよく相談したうえで、最初から確定検査のみを選択するという方法もあります。
これは、明らかにリスクのある所見(たとえば超音波検査で異常が疑われるなど)がある場合に有効です。
非確定検査を挟まず、直接「羊水検査」や「絨毛検査」を行うことで、二重の費用や時間をカットできます。
ただし、確定検査は流産リスクを伴うため、医師の判断と妊婦さんの意思を尊重したうえで慎重に選ぶことが重要です。無理のない方法で、納得のいく選択をしていきましょう。
ピルクリニック編集部特にリスクのある所見がない場合には、リスクの高い確定検査は医師との相談となります。
出生前診断ができるクリニックの選び方4選
出生前診断ができるクリニックは、単純な費用だけで比較するのはおすすめしません。
目的に応じて、検査内容や認証の有無、補助の有無を比較すると費用対効果がよく自分にあったクリニックを選ぶことができます。
結論、出生前診断ができるクリニックの選び方で重要なポイントは以下の4つです。
出生前診断ができるクリニックの選び方- 確定検査が無料や補助があるかどうかで比較
- 目的に応じて認可クリニックか非認可クリニックかを比較する
- 1回でどこまで検査できるかで比較する
- 通いやすさと妊婦への配慮もチェックしよう
確定検査が無料や補助があるかどうかで比較
NIPTは非確定検査なので、陽性の場合は羊水検査などの確定検査を追加で受ける必要があります。
このとき、確定検査の費用(10万〜15万円程度)は大きな負担になりますが、一部のクリニックではNIPTが陽性だった場合に限り、確定検査費用を全額または一部負担してくれる制度があります。
このサポートの有無は、公式サイトに小さく書かれていることもあるので見落とし注意です。
「万が一のときも安心して相談できるか?」という視点で、検査後のサポート体制までチェックしておきましょう。
ピルクリニック編集部確定検査費用を負担してくれるクリニック比較はこちらです!
目的に応じて認可クリニックか非認可クリニックかを比較する
NIPTを実施している医療機関には、厚生労働省・日本医学会が認定する「認可施設」と、それ以外の「非認可施設」があります。
認可施設は、遺伝カウンセリングが義務付けられ、検査対象は高齢妊娠(35歳以上)や異常の疑いがある妊婦さんに限られています。信頼性と倫理性を重視する方にはこちらがおすすめです。
一方、非認可施設では年齢制限がなく、より幅広い選択肢や検査内容を提供していることが多いです。
ピルクリニック編集部ただし、医師による説明の有無や体制にばらつきがあるため、公式情報をよく確認しましょう。
1回でどこまで検査できるかで比較する
同じNIPTでも、検査項目の範囲はクリニックによって異なります。
標準では21・18・13トリソミーが対象ですが、性染色体異常(ターナー症候群など)や微細欠失症候群(1p36欠失症候群など)まで調べられるプランを用意しているところもあります。
費用は検査項目が増えるほど高くなりますが、1回の採血でできるだけ多くの情報を得たい場合には非常に有用です。
将来的な不安を少しでも減らしたい方は、「どこまで検査対象が含まれているか」をしっかり比較しましょう。
ピルクリニック編集部遺伝リスクを考慮したい方や、できる限り多くの項目を調べたい人は、検査項目で比較をしましょう。
通いやすさと妊婦への配慮もチェックしよう
見落としがちですが、立地や設備の快適さ、妊婦への配慮も重要なポイントです。
検査当日は長時間の説明や診察がある場合もあり、待合室の椅子や移動動線の配慮があると安心です。
また、提携している産婦人科との連携があるかどうか、駐車場や駅からのアクセスのしやすさも検討材料になります。
精神的にも身体的にも不安定になりやすい妊娠初期だからこそ、「安心して通える環境かどうか」も比較の一つに加えてみてください。
ピルクリニック編集部体を労る意味でも、通いやすさにはこだわって選びましょう!
出生前診断はしてよかった?25名に体験談・費用までアンケート
出生前診断は、赤ちゃんの健康に不安がある方にとっては安心を得られる可能性のある検査ですが、一方で簡単に決意ができる検査ではありませんよね。
「もし異常があったらどうしよう」「検査を受けるべきかな…」こんなお悩みをお答えするべく、実際に出生前診断を行った25名に費用や、診断を検討している方向けへのメッセージを調査しました。
ピルクリニック編集部検査を受けてみるか悩んでいる方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
出生前診断の費用は15万円未満が60%
出生前診断を実際に受けた方25名に費用の調査を行ったところ、〜15万円未満と回答したかたが60%程度となりました。
費用区分 回答数 割合(%) 〜10万円未満 6 24% 10〜15万円未満 9 36% 15〜20万円未満 4 16% 20〜25万円未満 4 16% 25〜30万円未満 1 4% わからない 1 4% 出生前診断の費用に関するアンケート結果(2025年2025年06月22日〜6月30日) 確定検査に進む場合などは、費用が高額になる可能性もあるので、最大で30万円程度を予算としておきましょう。
ピルクリニック編集部基本的には、15万円未満で済むと考えておいて問題ないでしょう。
出生前診断を受けるか悩んでいる方へ|経験者の体験談
高齢出産になるため、病院からNIPTをすすめられました。年齢が上がるにつれて、染色体異常になる確率が高くなるのは知っていたので受けることにしました。
私の通っていた病院では、血液検査が陽性の場合、羊水検査は転院となると言われました。
またお金がかかるのかなと不安でしたが、転院先の病院の初診料など諸費用で、高額な請求はされないと言われたので、その点は安心して受けることが出来ました。
費用も結構かかるし、陽性反応が出たらどうしようと結果がでるまでは不安になりますが、出産するまで不安を抱えるなら、早めの方がいいのかなと思います。
週数によって出来る検査が限られてくると思うので、夫婦で話し合い、お互いが納得が出来る方法をとり、素敵な妊婦生活を送れるといいですね。
2人目だったので、何か障害が見つかった場合、上の子の今後にも影響があると思ったこと、夫が単身赴任中かつ頼れる親族が近くにいない状態での妊娠だったため、妊娠中に起こりうるかもしれない不安要素は消しておきたかった。
何か障害が見つかった時にどうするかまでは、正直はっきり決めていたわけではなかったので、実際に障害が見つかっていたらと思うとどういう決断をしたのかと今も考えてしまう。
いくらお金を出して検査項目を増やしても、生まれてからしかわからない障害もあるし、生まれてから病気や事故で障害児になる可能性もあるので、受けるべきかは本当に難しい問題だと思う。
出生前診断をすることについて家族で話あった。
診断をすることの前提として、もし生まれてくる子供に障害があったとしても悲しまないこと・変わらない愛情を注ぐことを改めて認識合わせを行った。
出生前診断は便利であるものの、軽い気持ちでしてはいけないもののように感じた。
幸い自分の子供は障害もなく生まれてきたからよかったものの、診断前に家族での話し合いをあまり行わなかった場合かつ障害があることが分かってしまうと、妊娠中に精神的に不安定な状態になる可能性もあると感じた。
これから検討する人については診断の結果がどのようなものであっても子供を第一に考えてほしい。まず、悩むのはとても自然なことです。
出生前診断は「受ける」「受けない」どちらの選択にも意味があり、正解や不正解はありません。
大切なのは、自分やパートナーが何を大事にしたいのか、どんな未来を描いているのかを話し合い、納得して決めることです。
検査を受けることで安心できる人もいれば、結果によってさらに悩む人もいます。
だからこそ、情報はしっかり集め、医療者と相談することをおすすめします。
また、SNSなどの意見に流されすぎず、「自分たちにとって何が大事か」を軸にしてください。
どんな決断をしても、そのプロセスに真剣に向き合ったあなたの思いは尊いものです。
心が揺れるときこそ、どうか自分を責めず、大切にしてくださいね。NIPTを受けるには高額な費用がかかりましたが、それ以上に得られた安心感は大きなものでした。
私たちは共働きで、私自身も出産後に仕事を続けたいと考えていました。
もし障害のある子どもが生まれた場合に、しっかりと向き合い育てていく自信がなく、不安を感じていました。
NIPTを受けたことで結果が陰性であっても陽性であっても、今後のライフプランについて夫婦で具体的に話し合うきっかけとなり、将来に向けた心の準備ができたことはとても大きかったです。
また、検査を通じて自分たちの価値観や家族としてのあり方について深く考え直す時間を持てたことも非常に意義のある経験だったと感じています。それまでは妊活を半年ほど自己流で進めていて、その時に色々情報を調べていく中でNIPTというものがあることを知りました。
初めて聞く言葉でしたので分からなかったのですがもし自分が妊娠した時には受けてみようと考えました。
理由としては夫婦で話し合った結果うちは医療的なサポートが必要になる子どもを育てられるだけの金銭的余裕がないのと実家や周りのサポートがない環境だったので夫婦だけで育てられるようにと考えていたからです。
少し厳しい話ですがもしお腹の子供に障害が見つかったらその時はお別れという選択肢も考えていました。
結果異常なしという判断でしたので出産を決意しました。
ですが、生まれてからの育児はもう想像していた以上に大変でした。
それと同時に我が子が可愛すぎてたとえ障害を持って生まれたとしても可愛い我が子に変わりはないし可愛い我が子の育児は大変だけども幸せなんだという考えに変わりました。
ですので2人目の妊娠が分かった時は迷わずに出産すると決意しました。
受けても受けなくてもどちらも正しい判断だと思ってます!出生前診断の費用に関連する質問・疑問
出生前診断の費用の補助金はある?
2025年時点で、国による全国共通の補助金制度は存在していません。
ただし、一部の自治体で独自に「妊婦健診補助」などを設けており、その中に出生前診断の費用を含められる場合もあります。
ただしこれは非常に稀で、原則として出生前診断の費用は全額自己負担になります。
気になる方は、お住まいの自治体の保健センターや役所に問い合わせてみるのが確実です。
出生前診断の費用は保険適用になる?
残念ながら、出生前診断は原則として保険適用外です。
理由は、「任意で受ける検査」と見なされるためです。
ただし、検査の結果として異常が確定し、医師の判断で中絶や治療が必要になった場合、その関連費用は健康保険の適用対象になることもあります。
たとえば、確定検査で異常がわかり、その後の医療行為(中絶手術など)が必要と認められた場合は、保険適用の可能性があるため、医師とよく相談しましょう。
出生前診断の費用は医療控除できる?
一般的に、出生前診断は医療費控除の対象外とされています。
なぜなら、予防的な意味合いが強く、診断目的でも任意の検査だからです。
しかし例外的に、NIPTで陽性→羊水検査→中絶となった場合、医療行為としての診断と処置の合計費用が控除対象になる可能性があります。
このようなケースでは、医師の診断書と領収書を保存し、確定申告時に税務署に相談するのが確実です。
出生前診断が無料でできる国はどこですか?
出生前診断が公的に無料または保険適用される国は、スウェーデン、ドイツ、イギリス、オランダなどが代表的です。
たとえば、イギリスでは35歳以上の妊婦やリスクが高いとされる妊婦に対し、NIPTを含む出生前診断が無料で提供されることもあります。
一方、日本では基本的に公的支援が乏しく、検査は全額自己負担となるのが実情です。
各国の制度を比較すると、日本は「選択の自由はあるが経済的ハードルが高い」状況にあるといえます。
出生前診断は受けるべき?
これは一概に「受けるべき」と断言できません。
出生前診断は赤ちゃんの健康状態を知る手段ですが、その結果によっては重い選択(たとえば中絶)を迫られる可能性もあります。
目的は「安心のため」「不安を減らすため」「準備のため」など人それぞれ。
費用だけでなく、「知った結果をどう受け止めるか」も含めて夫婦でよく話し合って決めることが大切です。
医師や遺伝カウンセラーに相談するのもおすすめです。
出生前診断をしたくてもお金がない時はどうしたらいい?
どうしても費用がネックという場合は、次の対策があります。
- 確定検査費用が無料になるNIPTクリニックを選ぶ
- 医療ローンや分割払いを利用する(クリニックによっては月3,000円〜)
- 血清マーカーなど費用の安い検査から始める
- 出産予定の産院と相談して、紹介制度を活用する
お金がない=検査をあきらめる必要はありません。
相談先や制度を知ることが、第一歩になります。
費用が安い出生前診断は?
もっとも費用が抑えられるのは、母体血清マーカー検査(約1万〜3万円)や胎児ドック(約2万〜5万円)などです。
精度はNIPTに比べてやや劣りますが、「何も検査しないより安心したい」という方には向いています。
一方、NIPTもクリニックによっては10万円を切る低価格プランを用意していることがあるため、比較検討して選ぶことがポイントです。
35歳以上が出生前診断をする場合の費用は?
35歳以上の妊婦は「高齢妊娠」とされ、出生前診断の対象として推奨されることが多くなります。
費用自体は年齢によって大きく変わるわけではありませんが、認可クリニックでNIPTを受けられるのは原則35歳以上のみという点は押さえておきましょう。
また、年齢が上がるほど異常のリスクが高まる傾向があるため、より精度の高い検査(NIPT+確定検査補償つき)を検討する妊婦さんも多く、費用はトータルで10万〜30万円程度を見込んでおくと安心です。
出生前診断を受けないと後悔する?
人によりますが、実際に「受けておけばよかった」「知らないまま出産して、もっと早く準備ができたかもしれない」と感じる人がいるのも事実です。
とくに初産の場合は、不安の大きさから「結果を知って安心したい」と思う妊婦さんも多くいます。
後悔しないためには、「受ける・受けない」ではなく、「なぜ受けるのか」「何を知りたいのか」を夫婦で共有することが大切です。カウンセリングも活用しましょう。
新型出生前診断が陰性でダウン症だった場合はどうしたらいい?
NIPTは非常に精度の高い検査ですが、100%ではありません。
「陰性でもごく稀に異常が見逃される」ことがあります。
そのため、妊娠中も定期的な超音波検査や産科医のフォローがとても重要です。
万が一、生まれてからダウン症などが判明した場合には、地域の小児科・保健師・療育センターなどのサポート体制を活用することで、育児を前向きに進めていけます。
出生前診断はあくまで『判断材料のひとつ』と考えることが大切です。
出生前診断の費用に関する参考文献
NIPT 等の出生前検査に関する専門委員会報告書 – 厚生労働省 いのちとの出会い出生前検査の現状と課題 – 厚生労働省 NIPT受検者のアンケート調査の結果について – 日本産科婦人科学会 ゲノム医療施策に関する基本的な計画 – 厚生労働省 認証医療機関・認証検査分析機関一覧 – 出生前診断検査認証制度等運営委員会 母体血を用いた出生前遺伝学的検査(NIPT)新指針(案)に関する日本小児科学会の基本姿勢 – 公益社団法人日本小児科学会 NIPT の臨床研究における課題と対応(見解) – こども家庭審議会科学技術部会